今晩のNHKの「家族に乾杯」。あの番組は面白いので欠かさず見る。日本の地方生活の豊かさを実感できる数少ない番組。今晩の鶴瓶とベッキーは、兵庫県明石と岩戸(淡路島)に訪れた。そこで若い茶髪の漁師(見習い?)がおっしゃった言葉がこれ。
漁師というのはいい商売だと思う。趣味と実益が兼ね備わった数少ない商売だからだ。 もちろん命がけでの商売であり、だから面白いのであるが、普通の人はそう簡単には漁師にはなれない。東急グループの総帥、五島昇は死ぬまで自分が「漁師」 の資格があることを自慢していた。東急グループの影響力をもってして、ついに下田漁協の組合員の資格を手に入れたのである。普通の人には出来ないことなの で、五島はそれを自分のなしとげた最大の功績として吹聴していた。日本の海は国民のものではあるが、そこで漁をしようとしても、親が漁師でなければ漁師に はなれない世界なのだ。
農村でも同じことが言える。都 会人はいくら「農民」に憧れようと、農民とはなれない。せいぜい年に数十万円の「料金」を払って、小さな園芸用の農地を借り受けることが出来る程度。農民 になるには、やはり「親が農民でなければ、なれない!」のである。株式会社の農業参入もようやく認められつつあるが、株式会社の農地所有はもってのほかの ことだ。農地のリース料という名目で農村に多大の上納金を払わねば、日本では農業は出来ない。株式会社には「小作農」としてしか農業は認められていないの である。
散人が、農村・漁村住民を「利権集団」と呼ぶ のは、こういう背景がある。自然と共生する生活を憧れて農村・漁村に移住しようとする人は、まずこの現実に直面することとなる。人間生活はそんな甘いもの ではない。都会人がいくら資金とノウハウを蓄積しても、現実には農業・漁業に参入することは不可能に近い。やれることは、年数十万円の料金を払って農業 (園芸)の「おまねごと」をさせて貰うことぐらい。不合理だとは思っても仕方がない。それが日本の現実なのである。
不条理だとは思わないか?
参考ページ:NHK 生活ほっと「脱サラしてアサリ採り」うらやましな僕もやりたい!
農村でも同じことが言える。都 会人はいくら「農民」に憧れようと、農民とはなれない。せいぜい年に数十万円の「料金」を払って、小さな園芸用の農地を借り受けることが出来る程度。農民 になるには、やはり「親が農民でなければ、なれない!」のである。株式会社の農業参入もようやく認められつつあるが、株式会社の農地所有はもってのほかの ことだ。農地のリース料という名目で農村に多大の上納金を払わねば、日本では農業は出来ない。株式会社には「小作農」としてしか農業は認められていないの である。
散人が、農村・漁村住民を「利権集団」と呼ぶ のは、こういう背景がある。自然と共生する生活を憧れて農村・漁村に移住しようとする人は、まずこの現実に直面することとなる。人間生活はそんな甘いもの ではない。都会人がいくら資金とノウハウを蓄積しても、現実には農業・漁業に参入することは不可能に近い。やれることは、年数十万円の料金を払って農業 (園芸)の「おまねごと」をさせて貰うことぐらい。不合理だとは思っても仕方がない。それが日本の現実なのである。
不条理だとは思わないか?
参考ページ:NHK 生活ほっと「脱サラしてアサリ採り」うらやましな僕もやりたい!
Posted: Fri - May 13, 2005 at 09:11 PM Letter from Yochomachi 名言(迷言)集 Previous Next Comments (3)
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